「コーチングワークショップ」の実施で聴くことの重要さを再認識。内容や参加したスタッフの声

こんにちは、ディレクターの佐藤(夕子)です。
先日、はたらクリエイトでは、外部講師を招待して「コーチングワークショップ」を実施しました。今回は、コーチングワークショップを実施したきっかけや、ワークショップ当日の内容、コーチングを通じてスタッフに大切にしてもらいたいことなどをご紹介します。

コーチングワークショップを実施したきっかけ

コーチングワークショップを実施するまでの流れをご紹介します。

社外の講座でコーチングの勉強をしているスタッフがいた

はたらクリエイトには、以前からプライベートでコーチングの勉強をしているスタッフがいました。その中の1人であるCOOの高木が「コーチングは、業務はもちろん子育てなどの私生活でも役に立つ」と感じ、スタッフの9割が子育て中の女性であるはたらクリエイトのスタッフにも、機会があればコーチングを体験してもらいたいと考えていた背景があります。

 

目標管理同好会の運用が始まった

2020年の夏、社内の体制や制度、環境についてスタッフが提案する「みんクリミーティング」を通じて「目標管理同好会」の取り組みがスタートしました。目標管理同好会とは、自分の決めた目標を達成するために計画や時間管理、振り返りを行なう業務時間外活動です。プライベートや仕事、勉強など、それぞれの目標に向かって前進することを目標とし、月に1度のペースでワークショップなどの活動を行なっています。

目標管理同好会の活動にもコーチングが活かせるのではないかと考えから、コーチングワークショップを実施することになりました。



 

コーチングワークショップの内容

コーチングワークショップ当日は、石川県からOriginの岡田裕介さん、ノビルらぼの石榑まりさん・室井洸星さんを講師としてお迎えしました。

コーチングワークショップの講師

はたらクリエイトで実施したコーチングワークショップの内容をご紹介します。

コーチングの説明

はじめに、コーチングとはどのようなものか説明がありました。
コーチングとは、目標達成に向けた手法の1つで、相手の内面にある答えや想いを引き出すことを意味しており、対話によって相手の自己実現や目標達成を図ります。相手の話をよく聴き、感じたことを伝えて承認し、質問することで、自発的な行動を促すコミュニケーション技法の1つです。ビジネスシーンでも、人材開発やマネジメントなどで取り入れられています。

3大スキルについて

続いてコーチングの3大スキルである「傾聴」「質問」「フィードバック」についてのお話がありました。

コーチング3大スキルの図1

「傾聴」には、内的傾聴・集中的傾聴・全方位的傾聴の3段階あり、コーチングをする際、時間の80%を占めるそうです。15%の時間を使う「質問」のなかにも、拡大や限定した聴き方、未来と過去に向けたもの、肯定または否定する形式の質問などの種類がありました。「フィードバック」には、客観的に行なうものや主観的に伝えるものの2種類があり、使う時間は全体のわずか5%とのことでした。

コーチング3大スキルの図2

 

傾聴ワークショップ

ここで1回目のワークショップを実施しました。
ペアになり、「最近楽しかったこと」をテーマに交代で話すという内容ですが、ポイントは聴き役は無表情で頷くなどの反応をしないで行なうこと。その後、感想を共有するなかで、「自分の話が伝わっているのか不安になった」「相手の反応がないと話にくい」という声があがりました。
傾聴を高めるスキルとして「頷き」「相づち」「おうむ返し」が大切であることに改めて気付けたように思います。普段何気なく行なっている行動でしたが、相手により気持ちよく話をしてもらうためや話を引き出すために重要なスキルだと感じました。

傾聴ワークショップ

 

GROWモデルについて

GROWモデルとは、「Goal(目標)」「Reality・Resource(現実・資源)」「Options(選択肢)」「Will(意思)」の頭文字を取ったコーチングのフレームワークのひとつです。
この4項目の順番に向き合うことで、頭の中の考えが整理され、自分でも気がつかなった内側の想いに気付くことができると感じました。

GROWモデルの図
GROWモデルの表

 

GROWモデルワークショップ

ここでは、働き方やキャリアにおいて悩んでいることをテーマにGROWモデルを活用したコーチングを行ないました。
「今一番達成したことは何ですか」「あなたがなりたい姿を教えてください」というゴールから質問し、次いで「現在の状況はどうなっていますか」といった現状について傾聴します。
その後、選択肢の創出として「これからどのようなことができますか」「今までの成功パターンは何でしたか」という質問と、意思の確認である「何から始めたいですか」といった内容について話しました。

GROWモデルワークショップ

 

共有タイム

最後に、コーチングワークショップを体験して感じたことを共有する時間がありました。コーチングのお話やワークショップを実施するだけで終わらずに、感想をシェアすることで相手の言葉に共感したり、自分の中でまとまらなかった想いに気づいたりできました。


コーチングを通じて大切にしたいと感じたこと

コーチングワークショップへの参加を通じて、私がはたらクリエイトで「スタッフと一緒に大切にしていきたい」と感じたことをご紹介します。

相手は完全な存在であること

コーチングを行なうとき、「相手は完全な存在であること」という前提を教えてもらいました。相手が自分で答えを見つける力を持っていることを信じると、聴き手も相手の話を受け止められると感じました。この前提を日々の業務や生活のなかでも大切にしていきたいと思います。

話を聴く姿勢

コーチングワークショップで「話を聴く姿勢」の大切さに、改めて気付いたメンバーも多いようです。傾聴力を高める頷きや相づち、おうむ返しを意識することは、すぐに取り入れやすいスキルでもあります。社内の会議やミーティングだけでなく、クライアントと打ち合わせを行なう際にも、相手が話しやすい環境作りとして大切にしたいと思いました。

コーチングワークショップ



 

コーチングワークショップに参加したスタッフの声

実際に、コーチングワークショップに参加したスタッフに感想を聞いてみました。

●質問することよりも聴くことが重要であるという新しい気付きがありました。相手の話を引き出すために、傾聴の大切さを知ることができてよかったです。(Kさん)
●GROWモデルを活用したワークショップを通じて、自分が一番気になっていることが分かりました。気持ちが焦ってしまう原因がわかったことで、より前向きに行動できる気がします。(Mさん)
●コーチの方から「必ずしもゴールから始まるものではない」「途中からゴールが見えることもある」という話を受け、とても共感できました。(Cさん)

他にも、「業務だけでなく、子どもやパートナーとの関わり方にも意識したい」という声もありました。「コーチングについて今後も勉強したい」というスタッフの声も多く、今後の取り組みのひとつとして継続していきたいと考えています。


お互いの存在を認め合い、想いを引き出しながら”人と人”で仕事をしよう

コーチングワークショップを通じて、「相手は完全な存在であること」や聴く姿勢の大切さについて改めて考えることができました。傾聴という土台のもと、必要な質問やフィードバックを行なうことで、相手の想いを引き出していくことは、日頃の業務やスタッフそれぞれの暮らしでも活きる内容です。今回のコーチングワークショップで学んだことを意識しながら、はたらクリエイトのサービスコンセプトのひとつである「”人と人”で仕事をします」という言葉をより体現していきたいと思います。
 
banso.(旧hatakuri.)を運営する「株式会社はたらクリエイト」の詳細は、こちらのアニュアルレポートをご覧ください。

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