自分や仲間の特性を理解して働くと、チーム力が高まり、仕事がしやすくなる。クリフトンストレングスの活用方法

自分や仲間の特性を理解して働くと、チーム力が高まり、仕事がしやすくなる。クリフトンストレングスの活用方法

はたらクリエイトグループには、子育て中の女性を中心とした約100名のスタッフが在籍しています。会社設立以来、スタッフの人数だけでなく、長野県上田市・佐久市と拠点も増えました。

わたしたちは、仕事をする上で、チームや仲間といった考え方を大事にしていますが、フレックスタイム、在宅勤務などさまざまな働き方があるがゆえに、毎日顔を合わせることのないスタッフ同士が同じチームとして働くことも少なくありません。

その中で一人ひとりが仕事で活躍するには、チーム内のコミュニケーションの質も重要です。気持ちがよく、お互いを高め合うコミュニケーションをするには、まず自分の特徴や特性といった、いわゆる“クセ”を理解することも大切だと考えています。

仲間との関係構築や自己成長につなげる取り組みとしても実施している、クリフトンストレングスの活用方法をご紹介します。

クリフトンストレングス(旧ストレングスファインダー)とは

クリフトンストレングスとは、一人ひとりがもつ「強み」の元を見つける診断ツールです。自分自身や周りの人の「強み」の元となる「資質」を知ることにより、より「強み」を活かしたり、「弱み」を補い合ったりできるため、スタッフの診断を実施する企業も増えています。

診断結果には34資質あり、大きく「実行力資質」、「影響力資質」、「人間関係構築力資質」、「戦略的思考力資質」の4つに分類されます。

初めてクリフトンストレングスを実施したきっかけ

はたらクリエイトでは、2018年にクリフトンストレングスを取り入れ、今現在も活用を続けています。わたしたちが初めて実施したときのきっかけをご紹介します。

スタッフ数が増加し、組織としての一体感が薄れてきた

会社設立当時は、スタッフも20人程度だったので、それぞれが全員の顔と名前を把握できていました。しかし、半年ほど経って50人を超えた頃、シフトも固定でなく柔軟な働き方ができる環境と、チームも複数に分かれたこともあり、スタッフ間で顔と名前が一致しないという声が聞かれるようになりました。

小さな規模から始まった組織だからこそではありますが、人数の増加にともなって、組織としての一体感が薄まっていくような感覚があったのです。そこで、コミュニケーションのきっかけになれば…という思いでクリフトンストレングスを実施。スタッフ同士、お互いの共通点や違いを見つけて交流の機会が増えれば、という期待がありました。

個人の強みを共有し、チームづくりに役立てたい

スタッフ数が増え、同一の業務を通じてスタッフそれぞれの特徴が表れ始めると、それぞれの強みや価値観にも違いがあることを感じました。仲間・チームで仕事をする考えを重視していたこともあり、こうした違いをスタッフ同士が深く理解し合えていけば、よりよいチームづくりができるのではないか、と考えるようになります。クリフトンストレングスを通して、お互いの資質を知り、より高め合えるような関係性を作りたいと思ったことも、実施のきっかけです。

クリフトンストレングスを効果的に活用するには

はたらクリエイトで、クリフトンストレングスの活用するときのポイントをご紹介します。

社内でオープンに共有する

スタッフ全員の結果は、自分の取扱説明書(通称:トリセツ)として、会社の壁に掲示しています。新入社員が入社したときやチーム編成があったときなど、いつでも見ることができる環境にすることで、お互いの理解を深めるツールとしても活用。業務の役割分担をするときの参考にしたり、同じチーム外のスタッフを知る機会にしたりすることで、他者理解の促進と円滑なコミュニケーションにつながっています。

資質の捉え方の理解を促す

クリフトンストレングスの34資質にはそれぞれ特徴があります。また34資質すべての順位を出すこともできるため、自然に捉えると、上位の資質は「できること」、下位の資質は「できないこと」と考えてしまうのが一般的かもしれません。よくあるのが、「下位の資質を使うような仕事は、自分にはできない」と思い込んでしまうこと。しかし、本来は「下位の資質を上位の資質によってどうカバーするのか」を考えて活用するのが望ましいと言われています。

仕事にも役立てていくには、結果として出た順位だけ見て、できること・できないことを区別するのではなく、得意なことで苦手なことをどうカバーするのかといった考えで活用するのがおすすめです。

今後の活用方法と期待する効果

クリフトンストレングスは、現在も研修期間を終えた全スタッフが実施してますが、これまでは自分の「強みとなる資質・弱みとなる資質」を確認するツールにとどまっていた部分もありました。今後は、改めてより一層深く理解し、普段の業務内だけでなく、人事制度の中で行う目標設定や、1on1の場でも活用していきたいと考えています。

本質的な自己理解および他者理解は、仲間とのよりよい関係構築にもつながります。結果的に個人のパフォーマンス向上や、チームの連携にも良い影響があるのではと期待しています。

自分の資質を「強み」に変え、キャリアの階段をのぼれるように

クリフトンストレングスを取り入れて以来、スタッフ自身・仲間同士の理解を深めるだけでなく、活かしあう視点や自分を理解し、良いところをより成長させるためのツールとしても活用する機会が増えてきました。長く一緒に働くスタッフ同士でも、クリフトンストレングスを題材に会話をすると、とても盛り上がり、楽しい雰囲気に包まれます。

できないことや苦手なことをただ諦めてしまっては、キャリアの階段はのぼれません。これからもスタッフ一人ひとりが、自分だけののぼり方を見い出せるよう、その手助けをするツールとしてもうまく活用していきたいと思います。

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