「はたくりの5年後、どうなってる?」共同代表トークセッションを実施しました!

こんにちは、ライターの八木です。先日の半期総会にて、共同代表の井上、高木によるトークセッションを実施しました。「はたクリの5年後」や「今後クリエイトしたい領域」などさまざまな話題が話されたトークセッションの模様をご紹介します。

はたクリの未来を予想。5年後どうなってる?

それでは、共同代表2人によるトークセッションをはじめます。事前に聞きたいトークテーマに投票していただきましたが、票が多かった順に並べると、結果はこのような形になりました

1.はたクリの未来を予想。5年後どうなってる?
2.「クリエイトしたい」と思っている未着手の領域は?
3.いま注目しているサービス&企業は?
4.仕事を楽しむために、この先大切にしたいことは?
5.この先、疑ってみたい当たり前は?
6.世の中の働き方は、どう変わっていく?
トークテーマに投票している様子

早速ですが、一番票を集めた『はたクリの未来を予想。5年後どうなってる?』について2人に聞いていきたいと思います

ここは井上さんからいきますか?

そうですね。5年前、はたらクリエイトが立ち上がった当時は僕たち3人が総会の準備や進行をやっていたんですけど、今日僕の出番は表彰で景品を渡すくらいで、組織の成長を感じましたね

しかも、自分が渡すこと忘れてたでしょ?(笑)

いや、うん……。はい(笑)はたらクリエイトになって今年で5周年。メンバー20人から始まり、それから5年でこんなにメンバーが増えていることもその頃イメージできなかったので、そう考えると、ここからさらに5年後がどうなっているかは正直未知ですね。それこそ、すごい人が増えてるかもしれないし。ただ僕は、前から違う属性の人の『はたらくをクリエイトしたい』と思ってるので、5年後はまた違う属性や地域に広がっているんだろうなと漠然と思っています。高木さんはどうですか?

共同代表トークセッションの様子

そうですね。5年というと、託児所を利用していたお子さんが小学生になるので、そういった子どもの成長から考えると、みなさん一人ひとりのライフステージにもすごく変化が起きるのかなと思っています。お子さんの成長もありながら、みなさんの働き方も変わってきて、その中で生まれるやりたいことやチャレンジを一緒に形にしていけたらいいなと。今と地続きになっているイメージですね。柚木さんどうですか?

そうですね。会社のミッションを意識していけば、だいたい楽しいかなと僕は思っています。僕がこの会社に入った時、高木さんがやってることをあまり知らなくて、でも知っていくと『なるほど』という感じで楽しめるようになってきたんです。今後違うことや新しいことにも挑戦すると思うんですけど、だいたい楽しめそうかなという未来を想像している感じですかね

あと僕はいつも『やりたい!やりたい!』って言い出すことが多いんですけど、柚木くんと高木さんには『井上さんはやりたいじゃなくて、あったらいいなと思ってる』って言われるんです。昔はあったらいいなと思ってることも、自分でやるしかなかったんですよね。でも高木さんはじめ、今ではメンバーも増えてきて、僕が『あったらいいな』と言ってると出来上がっていく。誰かが一緒にやってくれて実現していくのは組織の力だなと思っています。

壇上で話す井上さん

フリーランスで自分のやりたいことを仕事にできたらいいよね、みたいな話もよく聞くんですけど、それは結果論だと思っていて。改めてこの5年を振り返って『はたらく』ということ自体を見つめ直すと、お金を稼ぐという目的だけじゃなくて、仲間やできることが増えるという効果もあったと感じます。ここ10年くらい、仕事というと過労死やうつ病といった辛い部分に焦点が当たりがちですが、僕たちには『はたらくをクリエイトすることで仕事を楽しむ人を増やす』というミッションがあるので、さまざまな角度で楽しむことを体現できると思うし、世の中にも発信できることじゃないのかなと思います。

共同代表トークセッションを聞くスタッフ

ちなみに、トークテーマにもある『未着手の領域』にも関わってきますが、最近は子どもや高校生のはたらくをクリエイトしたいなと思っていて、目の前に見えている不合理や上手くフィットできていないものを見ると、『こういうのあったらいいのに』っていつも思っています。5年後は、こうやっていろんなはたらくをクリエイトして、仕事の捉え方を変えて、さらには、はたらくことの捉え方を変えているかもしれない。あるいは概念を変えることにチャレンジしていくのかもしれない。今はその過程にいるんじゃないのかと感じますね

『はたらく』ことは仲間が増えること

私たちのミッションの中には『はたらく』と『仕事』というワードが入っていて、その捉え方もアップデートし続けていると思うんですけど、現時点での井上さんの『はたらく』とか『仕事』ってどんなものですか?

僕は、仕事とプライベートが明確に分かれていないので、『仕事=はたらく』という感じはしないですね。プライベートの領域も『はたらくをクリエイトする』と捉えると、休みの日に子どもと遊んでいることさえ、『はたらく』なのかな?と思います。たださっきも話した通り、できることや仲間が増えていったり、みんなでやって、みんなで喜んだ方が楽しいと感じたり、人と人との関係性を作っていけるって意味合いが僕にとっての『はたらく』かもしれないですね

いいですね。人と人との関係性を作っていく

以前、営業の関根さんに『関根さん、仕事が楽しい瞬間ってなんですか?』って聞いたら『仲間が増えたとき』って言ってたんですよね。僕らも仕事していく中で関根さんと出会ったり、今いるメンバーや業務委託のメンバーと出会って、その場がどんどん広がっていくみたいな感覚があります。来年とか再来年とかは、もっとおもしろそうだなという予感もしますね

確かに、この5年間ですごく仲間が増えたという感覚があります。初期の『HanaLab.』のときは、主に地域の中で関係性を深めていたんですが、はたクリでは東京や他の地域との関係性がどんどん広がってる。業務委託メンバーも、石川県や鳥取県、デンマークなどいろいろなところから参加してくれてますよね。さらに御代田のGoKaLab.でまた新しいカタチの仲間が加わって…そういった出会いの積み重ねが、『はたらく仲間が増える』という感覚にもつながっているのかなって思いました

壇上で話す高木さん

いま注目しているサービス&企業は?

ここまでは会社や自分たちの『はたらく』ことに関する話をしてきましたが少し話題を変えて、『注目しているサービスや企業』についてはどうですか?

今注目してるサービスというか、好きなサービス・企業はコテンラジオですね。みなさん、知ってます?株式会社コテンという、歴史をデータベースにすることで人類の叡智に生きるんじゃないかってやってる企業があるんです。その布教活動のためにコテンラジオという番組をやっていて、すごいおもしろいんですよ。そこにポスト資本主義シリーズというのがあって、それを見て、僕はGoKaLab.や「はたらくが広がる」というコンセプトを思いつきました。はたらクリエイトも、4月からコテンラジオの法人サポーターみたいな形になっていて、最近クライアントさんにも言われますよね?

そうですね。『法人クルーになってるんですね』って

ベンチャー界隈では人気のあるサービスなので、プライオリティがあがっているという

クルー同士で、似た価値観のもとで仕事したいよね

上田だとバリューブックスさんがクルーですね

ちなみにコテンラジオ聞いてる、聞いたことある人いますか?あ、ぽつぽついまますね

スタッフに挙手を求める様子

絶対聞いたほうがいいですよ。YouTubeとか結構いろんな媒体で無料で聞けるので

そうですね。歴史って今まで教科書とか学校の中で学ぶものだったと思うんですけど、今『はたらく』という観点で歴史に触れた時に、『そうか、過去の偉人達もこういうことを辿ってきたのか』みたいな感じで、新らしい気づきが得られるような感覚もあると思います。立ち止まった時に自分にヒットしそうなテーマを探してみてもらうといいかもしれないですね。代表の深井さんも、データベースをつくることでその人にあった歴史に出会ってほしいというような想いをお持ちのようです。みなさんもぜひ聞いてみてください

はたクリ黎明期のエピソード

今回は事前に用意して投票してもらったトークテーマ以外にも、共同代表に聞いてみたいことをメンバーから募集しました。この箱に入れてもらったので引いてみますね。いきます。……『はたクリ黎明期のおもしろエピソード』って何かありますか?

共同代表に聞いてみたいことを発表する柚木さん

黎明期のおもしろエピソード……

これは入社時期が早いメンバーに聞いてみたいですね、何が面白かったか。初期の頃からいる長田さんどうですか?

お米を数えたりだとか、だいぶいろんな業務をしましたね。写真を撮ったりだとか、光を調整したりとか

物撮りですね!

意外と私たちも写真撮れるじゃんって、思い出せば、今でもいろいろできるんじゃないかと思います

発表するスタッフ

いろんな面白い仕事をやらせてもらいましたよね。はたクリの前身のママカラ時代、実は100通りくらいの仕事を受けてるんですよね。その中に、今おっしゃっていただいたお米を数える仕事もありました。自然エネルギーの普及に取り組んでおられるNPOの方からのご依頼で、お米を稲穂ごと渡されて、稲の分かれてる分岐の数と、ついてる穂の数と、その中に入っているお米の数を数えて報告するというものです。パソコンを使わない仕事だったので、『今いるメンバーでやる以外の方法があるんじゃないか?』という話しになって。『子どもが小さくてまだ働こうとは考えていないけど、家族以外の人と話したい』『子どもから少しでいいから離れる時間を持ちたい』という人が地域に大勢いることを聞いていたので、そういった方を集めて2人組になって、片方がお子さんを見ている間に、片方がお米を数えるのに集中するという『相互保育』の仕組みを取り入れて、実施したんです。それが意外と好評で、地元紙にも掲載されました

今でも『どういう仕事をやってきたんですか?』と聞かれて『お米を数える仕事』と言うと非常にウケますね

そうですね。『え?』ってなりますよね…でも今思えばあれもすごいクリエイトだったなと。『この仕事にはどんな意味づけができるだろう?』『誰がどのように取り組むと最適なんだろう?』ということをたくさん考えてきたなと思います。……真面目な話になっちゃいましたね。これ期待してたやつかな?(笑)

お互いの印象について

これは僕が聞いてみたいんですけど、『お互いの苦手なところは?』

苦手…?あー、しいて言えば、井上さんはよく人に頼るときに『僕、末っ子なんで!』って言うんですよ。でも、私も末っ子なので(笑)。『末っ子なんで、助けてもらわないと!』とか言う時は『こいつ…甘えやがって』と思いますね(笑)

僕だって、せっかく末っ子ブランディングしてきたのに、『いや、私末っ子だけどしっかりしてます』って言われるとたまんないっす(笑)

でも、お互いに苦手なことは結構把握してますよね。井上さんと話していると新しいことがどんどん生まれてしまうので、地固めを意識的にやっていかないと崩れやすくなってしまうなと。その点について、本当にみなさんに支えてもらってるなと思っていますし、基盤が作られて来てるんだなと今すごく感じています。私たちが苦手なところをみなさんに補ってもらっててるなと思いますね

そうですね。僕は特性や行動面での苦手はありますが、感情面の苦手(ムカつく)みたいなものはあんまりないですね。『disagreeをagreeしよう』という行動指針があるように、あんまりムカついててもしょうがないじゃないですか。前に進まないし、建設的じゃないので

disagreeがあるとき、井上さんとは徹底的に話をするかもしれないですね。『こういうところにモヤモヤしてる』とか、『ちょっとこの状況はよくないと思う』とか、『今このあたりに負荷がかかっている気がする』という感じで。みなさんとも、これまでは業務の経験を積むことに注力してきましたが、今後は『これ、モヤモヤする』とか、『私、今ここに違和感を感じます』というのを、もっと出し合える関係性づくりにもチャレンジしたいですね。対話の時間も増えたらいいなと思っています

僕が高木さんに唯一思うのが、僕をSiriのように使ってくることですかね~

お互いの印象について話している共同代表

そうですね。休日に子連れの友人が遊びに来た時に『子連れで行けるランチの場所教えて』ってすると、Siriのように3個くらい……

直接聞かれるんじゃないですよ、突然チャットが来て、僕が探してリンクで送るっていう

Siriのようにちょっと使わせていただいております(笑)

そろそろお時間なんですけど。結構楽しいね

次は1時間くらい取ってほしいな

おわりに

それでは締めていきますか、一言ずつ

『次回の総会ではもっと長くして』と言いながらも、この対談さえもその内マネージャーとかに変わってるんじゃないかって思いますね

井上さん、ステージ裏の方にいるかもしれないですね(笑)

そうですね。こうやって僕らが喋るってことが重要なときもある。でもやっぱり、はたらクリエイトはここにいるみんなで作ってきてる面もあるので、今僕たちが座っているステージにメンバーが座って、それこそ『仕事ってなんだろう』みたいな対談もすごく面白いなと思いました。10月や来年5月の総会で、『去年はこうだったけどまたすごい変わってるね』って言えるように頑張っていきたいなと思います

そうですね。こうやってお話するのってなかなかないので、みなさんの顔を見ながらお話できて楽しかったです。みなさんとクライアントさんとか、メンバー同士で共通点ある人とトークセッションみたいな感じとか、そういう場を設けていけたら楽しそうだなと思いました。そこからもクリエイトの種が生まれてくるのかなと思うので、引き続きみんなと『次の5年、どんなところに向かうんだろうね』と会話を交わしながら、一緒に未来を作っていけたら嬉しいです。ありがとうございました

まとめ

共同代表トークセッションは、普段なかなか聞くことができない共同代表2人の思いや考えに触れられた時間でした。特に『はたらく』を通して仲間が増える、人と人との関係性を作るという話は印象的で、「『はたらく』をクリエイトすることで仕事を楽しむ人を増やす。」というミッションをより深く落とし込めたように感じています。今後も「はたらく」を共にする仲間と楽しみながら仕事に取り組んでいきます。