スタッフインタビュー「スキルや資格を活かし、自分のありたい働き方を実現したい」柴田美奈さん

はたらクリエイト(以下「はたクリ」)では、スタッフ約120名のうち、ほとんどが子育て経験者や子育て中の女性です。実際に働くスタッフはどのように「はたらくをクリエイト」しているのでしょうか。今回話を聞くのは、主にはたクリの経理・会計をはじめとするバックオフィス業務を担当する柴田美奈さん。はたクリの前身であるママカラの第1期メンバーとして参加してから現在に至るまでの経緯や働き方、今後の展望などを聞いてみました。
 


入社時期と現在担当している業務を教えてください。

柴田:2015年の8月に、はたクリの前身である「ママカラ」の1期として参加し、当時は「業務委託」という形でさまざまな業務を請け負っていました。その後「ママカラ」から「はたクリ」へと組織の形が変わってゆくのを経験し、産休・育休を挟んで復帰した現在はバックオフィス業務の経理・会計分野を中心に担当しています。


前職はどのようなお仕事をしていたのですか?

柴田:大阪で製造業を営む会社に6年間ほど勤務し、営業事務などを担当していました。下請けの業者さんと顧客先、日々双方とのやり取りを行いながら、橋渡しのような位置で働いていました。

聞き手:外部の方とのコミュニケーションスキルはその頃に身につけたものなのですね。


ママカラへの参加のきっかけは?

柴田:前職の取引先に勤務していた夫との結婚が始まりです。大阪での仕事は大好きでしたが、人が多く慌ただしい環境に疲れていたこともあり、結婚を機に夫の住む上田に移住しました。当時は「またフルタイムで働きたい」と考え就職活動もしたのですが、面接時に「将来的には子どもを望んでいる」ことを伝えるとあまり良い反応がなく、「ライフステージが変わったこの時期に、新しい会社に務めることは難しいのかな」と感じたんです。それで一旦就職活動をお休みすることにしました。

その後、出産と子育てをする中で、「やっぱり働きたい」という気持ちが強くなりました。子どもが1歳位のとき、たまたまママカラで子育て中のママを募集していることを知りました。託児付きということもあり、「ここだ!」と思い応募したのがきっかけです。初めて育児と仕事の両立をするのには不安がありましたが、知り合いの少ない環境だったこともあり、自分と同じ子育て中のママと関わりが持てたことは嬉しかったですね。「仕事をして収入を得る」ということにもやりがいを感じました。

柴田美奈さん1

聞き手:当時はコラム執筆など、今とは違った業務を担当されていたと聞きました。


現在のバックオフィス業務を担当するようになった経緯を教えてください。

柴田:コラム執筆のお仕事では、ライターだけでなくエディターの仕事も任せてもらいやりがいも感じていたので、育休からの復帰後はしばらくライター業務を担当しました。ただ、自分がやりたいことや私生活とのバランスなどを改めて考えた結果、「ママカラ時代に取得した簿記の資格や、前職での経験を活かせる業務に就きたい」と考えるようになりました。

そこで、バックオフィス業務を担当したいことを会社に伝えてみたんです。当時は今よりもスタッフ数も少なく、すでにバックオフィス業務を担当していたスタッフもいたので、自分の提案が現実になるか不安はあったのですが、「2人で担当業務を分担し、バックオフィスの効率化を目指してやってみましょう!」と言ってもらえ、現在の業務を任せてもらうことになりました。一従業員の声にきちんと向き合ってくれる会社の姿勢がとても嬉しかったし、他のメンバーにも、やりたいことに蓋をせず「声に出していいんだ」ということが伝わるといいなと思います。

 
聞き手:柴田さんは一貫して、自分の思う「働く」を実現しているなと思います。


その原動力は?

柴田:実は高校・大学と両方私立校に通っていたんです。その分両親に金銭的な負担をかけてしまったので、「今度は生み出す側でありたい」という気持ちが強いのかも。自分が両親からしてもらった応援を、今度は子どもに対して還元していきたいと思っています。金銭的なことだけでなく、自分が働くことを子どもにどのように見せられるかを大事にしたいから、「仕事を楽しむ」姿勢を心がけていたいですね。

柴田美奈さん2

聞き手:仕事の内容に関わらず、それを楽しむ工夫が大切ですね。


今後の展望を教えてください。

柴田:最近、はたクリでの経理業務にも使っている会計ソフトのアドバイザー資格を取得したんです。というのも、現在はたクリ内でも「バックオフィス業務全体の効率化」に課題を感じています。バックオフィス業務というと、元々機密性の高い情報を扱うこともあり、少人数体制で「属人化しやすい」と言われますが、誰か一人に負担が偏らないように、将来的に誰もが担当できるようにしたいと思っています。今は業務内容の整理や、マニュアルの整備などの取り組みを進めているところです。今後はそのノウハウを自社だけでなく、同じように「バックオフィス業務を効率化したい」という課題を持つ企業にも広げていきたいと考えています。アドバイザーとしての知識やスキルも、その場で活かしたいですね。

 
聞き手:まさに「はたらクリエイト」な取り組みですね。
 

他にもチャレンジしたいことはありますか?

柴田:最近会社で始まった「社内求人」という新たな取り組みに手を挙げ、今後クライアント業務のディレクターにも挑戦する予定です。他のメンバーと一緒に「チーム」として働くことや組織のパイプ役としての役割に思い切ってチャレンジしました。不安もありますが、これまでの経験を活かしながら自分の視野を広げていきたいです。

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