「コーチングの経験をいかして、新しい可能性をともに生み出していきたい」石榑まりさん

はたらクリエイト(以下「はたクリ」)のメンバー約130名のうち、そのほとんどが結婚や出産を機に一度はそれまでのキャリアを離れた女性です。一方で、最近ではさまざまな属性の方と、多様な働き方を実現できるようになってきました。今回話を聞くのは、石川県で高校生向けの学習塾を運営しながら、はたクリの組織開発やコーチング関連事業などに携わる石榑まりさん。はたクリに参画した経緯や、仕事をする上で大切にしていること、はたクリの魅力や今後の展望について聞きました。

これまでのこと

経歴について教えてください。

石榑:大学3年生のときにコーチとして起業し、主に法人向けにコーチングを提供してきました。コーチングとは、思考の整理や、目標・ビジョンの言語化、行動促進するためのコミュニケーション手法の一つです。

2020年6月に石川県で高校生向けの少人数制の塾を開業しました。現在は塾の運営をしながら、はたクリの事業のお手伝いをしています。

コーチングを始めたきっかけは?

石榑:大学生のときに参加したインターンシップで、サポート役を務めていたのが、コーチとして活動している人でした。その人と関わることで、私も含め、参加者全員の言動が変化していきました。それがとても印象的だったんです。コーチングというツールを活用して人と関わることがおもしろいと感じ、勉強を始めました。

はたクリに関わることになった経緯を教えてください。

石榑:2020年の夏、知人からの紹介で共同代表の高木さんと初めて会いました。コーチとしての自身の活動をお話しする中で、「一度はたクリでコーチングのワークショップをやってみよう」ということに。同年9月にコーチ仲間とはたクリのオフィスでワークショップを開催したのですが、メンバーのみなさんの反応がとてもよかったんです。これをきっかけに「今後、一緒にコーチングに関連した仕事をしていこう!」と高木さんから提案をもらい、現在に至っています。

コーチングワークショップ

はたクリで仕事をしたいと思ったのはなぜですか?

石榑:高木さんからはたクリの話を聞いたとき、とてもおもしろい会社だと思いました。地方で女性の雇用を支える社会的価値の創出にチャレンジしながらも、事業での持続可能性を模索し続けています。その価値を生み出すための基盤として、個々の成長と働き方を支える仕組みがあります。内側と外側、個と集団など、常にバランスを意識しながら事業を行っているのがとても印象的で、ぜひ一緒に仕事をしたいと思いました。

はたクリに携わってから

はたクリに参画した時期と、現在担当している業務について教えてください。

石榑:2020年11月から、コーチとして業務委託で参画しています。現在携わっているのは、コーチング事業の立ち上げと組織開発のサポートです。

はたクリでは、コーチングによるコミュニケーションが組織の活性化によい影響をもたらすと考え、自社だけでなく、地域や社会にその価値を提供できるよう事業化に取り組んでいます。そのための基盤づくりとして、社内にコーチングチームを作り、講座や勉強会を通してコーチの育成を行ってきました。また、組織開発でもコーチングの要素を取り入れながら、研修や各種取り組みを実施しています。

コーチングを通して、自分でも気づいていなかった気持ちや、無意識にレンズを通して物事を見ていたことに気づけるので、その人自身の中で変化が起きるだけではなく、周りの人との関係性にも変化が起きていくと感じています。

コーチングチーム

仕事でやりがいを感じるのはどういうときですか?

石榑:誰かが次のステップに進もうとしている、その過程をサポートすることが好きです。例えば、塾生がさまざまな葛藤を抱えながらも将来に向けて進もうとしているときや、はたクリメンバーの言動が変化していく様子を見守っているときなどは、心が動きますね。そういった場に立ち会えたとき、やりがいを感じます。

また、人と話すことも好きなので、たくさんコミュニケーションを図りながら新しいプロジェクトや事業を作りあげていくこともワクワクします。メンバーやクライアント様と対話を重ね、お互いに尊重できる関係を築いていきたいです。

はたクリで一番印象深かったことを教えてください。

石榑:会社のミッション・ビジョン・バリューをメンバーが体現できるよう、たくさんの工夫をしている様子が印象的でした。オフィスにはさまざまな掲示物があるのですが、どれもポジティブな表現で語られていて、まるで学校のよう。メンバー全員が「はたらくをクリエイトする仲間である」意識や、「みんなで作っていこう」といった姿勢を感じられ、とてもいいなと思いました。

また、コーチングチームが講座の受講を終えたときも印象深かったです。たくさんの学びと気付きを得て、講座の最終回ではみんなの表情がとても生き生きとしていましたね。

石榑さんから見る、はたクリの強みはなんだと思いますか?

石榑:これはずばり「はたらくをクリエイトしているところ」です。メンバー一人ひとりにミッション・ビジョン・バリューが浸透していて、「はたらくをクリエイトする」「はたらくを楽しむ」ということにアンテナが高いと感じます。それが変化に対応する力になっていると思いますし、次のチャレンジをする糧にもなっている気がします。

対話の様子

今後のこと

今後チャレンジしてみたいことについて教えてください。

石榑:はたクリのなかで育まれてきた文化を、他の企業や団体にも広げていくところにワクワクしています。

私がこれまでコーチングで大事にしてきた、自分や相手の声を聴くことをベースに、「一人ひとりがお互いをいかし補い合える組織づくり」を幅広く支援していきたいです。

編集後記
対話を大切にし、新しいプロジェクトを生み出すことや、人の成長の後押しをすることに情熱を傾ける石榑さん。石榑さんとともに、コーチングを通してはたクリのさらなる可能性を広げていきたいと感じました。

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