サウナの建設と焼失を経て…はたらクリエイトの次なるチャレンジに向けた想い

こんにちは。はたらクリエイトの金です。
はたらクリエイトでは、2020年夏から「アウトドアオフィス計画」を実施しております。

  • 第1弾:「たき火ができるテラス」を設置
  • 第2弾:「アウトドアサウナ」の建設

しかし、2021年3月、みなさまへのサウナ小屋の完成のご報告をする前に、火災が発生し焼失しました。近隣のみなさま、関係者の方々に多大なるご心配をおかけしたことを、改めてお詫び申し上げます。

このブログ記事では、サウナの建設から焼失までの経緯を振り返り、再発防止に向けた取り組み、次のチャレンジに向けた私たちの想いをお伝えできればと思っております。はたらクリエイトのチャレンジに応援してくださった方、サウナ小屋のセルフビルドにご興味を持ってくださっている方に読んでいただけますと幸いです。

アウトドアサウナが建つまで(2020年10月~2021年3月)

はたらクリエイトでは、「“人と人”の関わりを大切にしたい」「自然豊かな立地を活かし『楽しくはたらく環境』をつくりたい」という想いのもと、佐久オフィスのアウトドア化を進めてきました。

より多くの方たちにオフィスへお越しいただくこと、スタッフ同士のコミュニケーションを活性化させることを目的に、「たき火ができるテラス」の次のツールとして「アウトドアサウナ」の設置を計画。多くの方のご協力をいただきながら、建設を進めていました。プロジェクトのきっかけや、どのようにして建てたのかはこちらのブログをお読みください。

クライアントの方や関係者の方に安心してご利用いただけるよう、サウナ小屋の建設だけでなく、周辺設備の整備、消防署への「サウナ設備設置に関する申請」、保健所への「公衆浴場営業許可申請」などの準備も同時に進めていました。

サウナ小屋
サウナを出てすぐに水風呂とシャワーを設置
サウナ小屋に設置された消火器
消火器の設置・オフィスとの距離をとるなど、火災予防を意識した配置を行う。

また、プレオープン期間を設け、建設にご協力いただいた方を中心に、実際利用してもらいました。「アウトドアサウナはじめてだったのですが、サウナと焚き火でかなりととのいました」「オフィスに、自分達の力で本格サウナを作るなんて最高です」など、たくさんのお褒めのお言葉をいただいています。

サウナを利用する人
定員は3~4名。プライベートサウナのため、ロウリュウを自由に楽しむことができる。
テラス
水風呂から10歩以内に椅子を設置。りんご畑と蓼科山を望みながらととのうことができる。

サウナの名前は「yen.sauna」。「(薪ストーブを使ったサウナ)」、「(サウナを通して人がつながる)」という意味を込めて、サウナビルドに協力いただいた方に名付けをしていただきました。こうしたみなさんからの応援を力に、本格稼働に向けて準備を着実に進めていたところでした。

サウナ小屋の火災(2021年3月29日)

そうした中、2021年3月29日に火災が発生してしまいます。近隣の方による早期通報、消防署・消防団による迅速な消火活動により大事には至りませんでしたが、みなさまには多大なるご迷惑とご心配をおかけしました。翌日30日には、弊社HPに下記のお知らせを掲載しております。

私たちは火災の原因を特定し、再発防止に努めること、そしてそれらを透明性を持ってお伝えすることが責務だと考えました。原因調査に関しては、代表の井上を中心に報告書を作成し、弊社スタッフや関係者の方、ご心配をおかけした近隣住民の方向けに説明をさせていただいております。報告書の中から、火災の発生状況や原因について一部抜粋し掲載しますので、ご覧ください。

報告書について一部抜粋

また、オフィスを安心・安全に使っていくためにどうすればよいのかを、スタッフが一緒に考える場として「ランチ座談会」を実施しました。ここで出た意見も含め、施設全体の防災強化も進めています。

①消火壺を設置し、たき火を使用した際の消火を徹底
②たき火関連設備を使用する際のマニュアル作成
③消火設備の配置場所を周知徹底
④例年行っている避難訓練に初期消火訓練を追加
⑤オフィス内の漏電防止のための対策を実施

新たなチャレンジに向けて(2021年6月~)

サウナが焼失した後、多くの方たちが「応援します」「再建を希望します!」「またチャレンジしてください」といった前向きな応援のメッセージを送ってくださいました。「オフィスにサウナを作る」というチャレンジに対し、「面白い」「一緒に関わりたい」と言って問い合わせをいただくことも増えたと実感しています。こうした声を受け、私たちはサウナビルドにチャレンジしてよかったと、心から思いました。

そして、一つの想いが湧き上がってきました。

「ここでチャレンジをとめてしまって良いのだろうか…」

ミッション

私たちはミッション達成のために、「チャレンジをし続ける」ことを日頃から大切にしています。サウナ小屋が焼失によってこのプロジェクトを終了してしまうと、「はたらくを楽しむためのツールとして、サウナを作ろう!」という、私たちのチャレンジも止めてしまうことになります。

私たちがチャレンジをし続ければ、みなさまからの応援や期待に応えることができるし、これまで培ってきたサウナビルドに関する知見を「有益な情報」として多くの方に届けられるのではないか、と…。

だから、はたらクリエイトは、「サウナ再建」に向けチャレンジします!

再建する上で、大切にすること

私たちは再建に向けて、次のことを大切にします。

①安全性重視のサウナ小屋設計と運用ルールの作成

同様の事故を起こさないために、安全を第一に考えた設計を考えます。また、運用ルールを作成し、ルールに従って利用するようにします。詳しい設計や運用ルールは下記の資料をご覧ください。

詳しい設計と運用ルール

②社内外への丁寧な説明を行った上での稼動開始

火災の検証結果と対策を詳細に開示した上で、近隣住民や関係者の方に、改めて再稼働の説明を行なっていきます。

③クオリティ・機能面でのアップデート

ログ材には東信地域で伐採した唐松、サウナストーンは蓼科山の安山岩など、オール「信州産」にこだわりました。この地域の豊かな森林資源を活用することで、地域の活性化に貢献してまいります。また、前回セルフビルドの知験を活かし、サウナとしてのクオリティと機能をさらにアップデートさせていきます。

今後、設計での改善ポイントや安全対策、運用ルールなど、具体的な情報に関しては、はたらクリエイトHPやTwitter・フェイスブックなどで随時情報発信をしていきます。

最後に

この先のスケジュールは、以下のように計画しております。

6月上旬:サウナ小屋再建設
6月中旬:火入れ、及び温度測定等のテスト稼働
6月下旬:近隣の皆様にお披露目会、及び稼働開始

今夏には、はたらクリエイトのアウトドアサウナ「yen.sauna」2号機をお披露目できるのではないかと思っています。クライアントのみなさま、関係者・協力者のみなさま、これからもはたらクリエイトのチャレンジを温かく見守っていただけますと幸いです。