読書を通じて一人ひとりが「目指す姿」に向けた学びを深める、図書活動を実施!

読書

こんにちは。ライター 兼 図書係長の塚田です。

はたらクリエイトでは、業務の枠を超えたメンバー同士が集まり、お互いの成長を後押しする「ユニット活動」の一環として、一人一冊ずつ選書し、その本の内容をシェアし合う「図書活動」を実施しました。

今回は、図書活動の目的や、取組み内容、図書活動を通じて今後目指していきたいことなどをご紹介します。

図書活動とは?

図書活動とは、メンバーそれぞれが「自分が身につけたいスキル」を磨くために一人一冊本を購入し、読んだ感想や学んだ内容を、ユニット内でシェアし合う活動です。まずは、図書活動を行うことになった背景と目的をご紹介します。

メンバーがともに成長しあう「ユニット活動」の一つとして実施

図書活動は、「ユニット活動」の一環として実施しました。

ユニット活動とは、メンバー一人ひとりが設定した「はたクリビジョン(ありたい姿)」の体現を目指す活動です。業務の枠を超えたメンバー同士で5~6人の「ユニット」を構成し、はたクリビジョン実現と、それを後押しするスキルの習得に向けて、さまざまな取り組みを行うものです。

図書活動も、自分のスキルを意識した「読書」と、感想や学びの「共有」という2つの時間を通じて、新たな気付きや学びを得ることで、自分自身と仲間の成長につなげたい、という趣旨があります。

図書活動を実施することになった背景と目的

図書活動ゴール

上田オフィスの本棚には、多くの本が並んでいます。その多くが「ビジネス」や「働き方」などに関する本です。子育て中のスタッフが多く、託児所もあるため、「育児書」や「絵本」、「漫画本」なども並んでいます。スタッフは、これらの本を自由に閲覧したり、本を活用したりできます。

本は手に入りやすく、かつ手軽に自分の世界を広げてくれるツールです。ですが、読書に対するそれぞれの意識の違いなども考慮し、これまで表立って本を活用した取り組みは実施してきませんでした。

そこで今回、ユニット活動の一環として、本を利用して学びを深める「図書活動」を、全社で実施することになりました。図書活動の実施にあたっては、以下のような願いも込められています。

・スキルを身につけていく一つの手段として、身近にあり、世の中にある知識を手軽に得られる本が役立つ
・読書だけでなく、「振り返り」や「シェア」を行うことで学習効果を高める
・はたクリに読書文化を広めたい

図書活動の活動内容

実際に行われた、図書活動の様子をご紹介します。

身につけたいスキルに基づく、本の選定

まず、「はたクリビジョン」の体現に向け、メンバー一人ひとりが最も伸ばしたいと考えた「スキル」の向上につながりそうな本を一人一冊選ぶことから始まりました。限られた時間のなかで、「読んでみたい!」と思える本との出会いを求め、皆真剣に本を検索。日々の業務に直接活かせそうな「パソコンスキル」「文章スキル」など実用的なスキルの向上を目的とした本から、「心理的安全性」「アンコンシャス・バイアス」など、マネジメントや組織づくり役立つ知識やマインドを学べる本まで、さまざまな本が挙がりました。

選書した本

また、「HRアワード2020」書籍部門最優秀賞受賞作を受賞した組織づくりをテーマとした「他者と働く」が推薦図書として挙げられ、各ユニット一人ずつがこの本を読み、読書会を行いました。

読書とシェア用資料作成

選書した本が届いたら、各自が業務の中で黙々と読書をしました。各メンバーが業務として読書に充てられる時間は2時間ですが、メンバーからは「せっかくの機会なので、時間をかけてじっくり内容を読み込みました!」「普段はあまり読書する機会がありませんが、興味のある分野の本だったので、一気に読み進められました。」などという声も多く上がっていました。

読書後には、ユニット内で発表するための資料を、各自で作成しました。決まった形式や内容はなく、どのように作成するか各自が自由に決められたため、スタッフ一人ひとりの個性あふれる資料が完成しました。

作成したスライド

ユニット内での発表

作成した資料を使い、各ユニットで発表会を実施。「選書の理由」や「本の内容」、「伸ばしたいスキルに対し、どのように役立ちそうか」、「読んでみての感想や学んだこと」などを発表し合いました。皆持ち時間いっぱいまで真剣な面持ちで発表する様子が印象的でした。また、聴く側も一人ひとりの発表をしっかりと受け止め、感想やフィードバックを行いました。

それぞれが作成した発表資料は一覧表にして、誰もが閲覧できるようにしています。

本棚の設置と本の貸し出し

佐久拠点にも本棚を新設し、上田・佐久両拠点にスタッフが選んだ本を並べました。並べる際は、それぞれの本を「ヒューマンスキル」「テクニカルスキル」「コンセプチュアルスキル」という、3つのスキルに紐付けて分類し、配置。図書館のように、似た内容の本同士を近くに配置し、スタッフが次に読みたい本を選びやすくする工夫を行いました。今後は運用ルールを整備し、8月中をめどに、貸し出しを開始する予定です。

図書

スタッフの声

図書活動を通じて感じたこと、学んだことなどを、スタッフに聞きました。

・読書自体久々で新鮮でした。本の内容をシェアすることで、より理解が深まったと思います。読んで感じたことだけでなく、これからの自分にどう生かしていけるかといったところまで考えられているメンバーもいて、すごいと思いました。(Kさん)

・自分の学びのためにじっくり時間をかける機会はなかなか持てないので、本の内容がスッと入ってきました。他のメンバーが紹介している本も気になったので、早く借りたいです。(Sさん)

・シェアをするという前提があったので、読むときにも人に伝えるということを意識して、理解しようと密着しながら読めました。自分が学びたいポイントに注目して読み、一度自分の中で噛み砕き、それを資料にまとめてシェアすることで、より記憶に残ったと感じています。(Mさん)

・「読書」そのものが学びでした。「今からでも変えられるんだ」ということに気づけたので、本から学んだことを今後に活かしたいと思います。(Oさん)

・今まで考えていたことと正反対のことが本に書かれているなど、学ぶことが多くありました。「もっと柔軟な考えにならなければならない」という、私自身の課題も見えました。(Hさん)

・アウトプットを前提に読書を進めることで、インプットも深まっていくと実感しました。今後も「誰かに話す」を前提に読みたいと思いました。(Kさん)

・「自分の伸ばしたいスキルは何か」をじっくり考えながら、本を選びました。読んだ本をメンバーにアウトプットすることで本の中身を整理でき、より理解が深まったと感じています。(Iさん)

・知識が増えることが楽しく、それを周りにシェアしたい思いが強くなりました。これから読んだ本は、スライドにまとめながらアウトプットして着実に落とし込みたいです。(Mさん)

読書という取り組みを前向きに捉える意見が多く、今後も継続的に本を使った社内施策を望む声も多く挙がりました。

図書活動を通じ、今後取り組んで行きたいこと

今回の図書活動では、各ユニットにつき1人の「図書係」を決め、会の運営や全社横断的な取り組みを実施してきました。今後は、図書係が活動の主体となり、「本棚の整備や貸し出し」「チャットワーク・チャンネル開設」「ブックフェアの開催」などの企画を提案していく予定です。「本を気軽に手に取りやすい仕組みづくり」「生活の中で本を意識できる時間」「一人ではなく、グループで学ぶ機会の創出」などを通じ、メンバー一人ひとりの学び意欲を高めるとともに、「こうありたい姿」を実現させていくツールとして、本を活用した取り組みを進めていきます。

本を通じて学びを深め、「はたらくをクリエイト」していきます!

今回の図書活動は、「本を活用して、一人ひとりの『はたクリビジョン』の体現や『身につけたいスキル』の向上につなげよう!」をゴールとして実施してきました。「読書」と「シェア」という経験から一人ひとりが得た気付きや学びを業務や生活に活かし、今後もそれぞれが思い描く「はたらクリエイト」を実践していきます。